カナかな団の躁鬱

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日記

172 ハイジャック

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2001年09月12日 20時48分

ハイジャック、それはジェット旅客機を乗っ取り、乗員・乗客を人質に取り無理な要求を通すための行為でありました。空中を飛行中なら人質の生命の危険度が高いので、要求が通りやすい反面、地上に降りてしまうと(旅客機が飛び続けることは出来ないからだ!)、危険度が極端に低くなってしまい、なおかつ、地上部隊からの攻撃・反撃を喰らいやすくなるので、成功しないことのほうが多くなってしまいました。つまり、何かを要求するための人質籠城作戦としては効率が悪いもの(もっとも籠城作戦そのものが効率は悪い)となってしまったため、ハイジャックを企てる輩は減少していたと考えられます。

ハイジャックへの対応としては、基本的に着陸させまして、交渉するふりをして、特殊部隊を機内へ突入させ、犯人逮捕ないし射殺、解決という作戦がとられます。何かを要求する輩には、これでほぼ良かったのではないかと思われます。

しかし、何も要求しない、つまりは乗員・乗客をただ死に至らしめるだけの目的のハイジャック、あるいはジェット旅客機を「旅客機ミサイル」として活用しようとする輩には、どう対処したらいいのでしょうか。

墜落だけが目的の場合、対処の方法は無いかもしれません。機体を操縦不能な状態にすれば、犯人の目的はほぼ達せられてしまうので、手の施しようが無さそうです。

今回の貿易センタービル突入のような「旅客機ミサイル」はどうでしょうか。これまた、犯人の手に機体の運命を握られてしまうのは仕方無さそうです。コクピットへの侵入を絶対的に拒むことで一応の成果は上げられそうですが、乗客の生命と引換となれば、パイロットとしてはつらいところでしょう。

しかし、今回の件で、高層ビル、或いは原子力発電所などへの突入という最悪の事態のことも考えねばならなくなりました。コクピットへの侵入を拒み、乗客の生命を危険にさらしたり、飛行コースに問題があれば、旅客機を撃墜することも考えねばならなくなったのです。

離陸直後、燃料がたっぷり積まれたジェット旅客機は恐ろしい兵器となり得ること。悲しい世の中です。


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