カナかな団の躁鬱

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日記

538 効率と曖昧さの除去

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2002年12月15日 04時14分

ところで、カナ入力は、鍵に書いてあるカナを打鍵すると、そのまま入力される、とても直感的でとっつきやすい入力方式ですが、現行 JIS キーボードでは、打鍵範囲が広く、高速で大量の文字を入力するには効率的とは言い難いものであります。その意味では、ローマ字入力の方が、初心者には学習しにくいが、熟練者にとっては、より効率的な入力方式であるともいえます。

高度に発達したシステムでは、効率の良さが求められたりします。よって、カナ入力よりもローマ字入力を勧める一般的なパソコン教室も、正しいと言えるでしょう。

言語も高度に発達したシステムと考えられ、表意文字である漢字を使うことで、日本語は効率化を図っていると思うのです。表意文字は表音文字に比べ、はるかにエントロピーが大きいので、表音文字であるひらがな書きより、仮名漢字混じりの文章の方が文字数が少なくてすむのです。

また、曖昧さの除去は効率化に役立ちます。同音多義語は、ひらがな書きの場合、脳内補完或いは書き手に真意を確かめる手間が必要になりますが、漢字で書かれれば補完の必要がありませんから、手間が減るわけで、より高効率と考えられます。(実際には、脳内補完だけでは不確かな情報となる恐れがある場合、補足説明をつけるため、文字数が増え、エントロピーは小さくなり、効率的でなくなるでしょう。)

しかし、効率化のために、逆に知っている必要のある漢字の種類は増え、初心者向きではなくなります。つまり、仮名漢字混じり文は、熟練者向けの言語であると言えるでしょう。

正字正仮名は、現代仮名遣いより厳格な規格を使うことで、エントロピーを増大させ、より情報の正確さを増したものと考えれば、初心者にとってとっつきにくいものであるのは当然です。しかし、情報としては、効率化が図られた素晴らしいデータということになり、熟練者がそれを選択するのも頷けない話ではないな、とか思うのです。

それを現代仮名遣いに変換するのは、エントロピーを減少させることになるわけですが、そういう UA は可能だし(逆は難しそうだけど)、有っても好いかとは思いますが。

…などと、好い加減なことを書いてみる。


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