カナかな団の躁鬱

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日記

584 CSS を切れ、ゴルァ。

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2003年01月21日 03時36分

さてさて、WWW において『何か』を公開している、或いはほーむぺーじを作っている人(制作者と呼びましょう)が、利用者に閲覧させたいもの(つまり『何か』です)は「情報と装飾の 2 つ」であろうと、私は推察いたしました。彼ら制作者は初期段階においては、「情報と装飾の 2 つ」を満遍なく利用者に閲覧させるため、テーブルレイアウトや自由な制約の HTML(不思議マークアップ)により、『何か』を加工し公開します。これがほーむぺーじです。

初期段階の制作者が、ある日インターネットを徘徊していると、正しい HTML などという不思議なものに出会ったり、或るいは、喜んでつけた掲示板に「マークアップが変」とか書き込まれたり、「初心者向けホームページ講座」なんてのを公開したら、旧字旧仮名のほーむぺーじで斬られたりして、おや、ひょっとして HTML には規則があって、とんでもない間違いを犯してるのかもしれないぞ、と思い、「論理構造と装飾の分離」路線に足を踏み入れ、第二段階の制作者候補となります。

そして、HTML + CSS などという恐ろしい領域に分け入ろうとすると、CSS は未だ発展途上だとか、ブラウザによって見栄えが違ってしまうとか、使えない情報が襲いかかり、入り口まで来たものの、その先へ進むには二の足を踏んでしまうのです。

それでもなんとか「論理構造と装飾の分離」を達成し、第二段階の制作者となり、Web サイトを構築したら、掲示板に「見えねえぞ、ゴルア。」などと書き込まれてしまいました。

ここで、彼のとる道は二つ。

  1. 初級Webデザインアドバイス】で述べられているように、「 CSS を切れや、ゴルァ。」と返事する。
  2. おとなしく CSS を修正するか、UA 毎の CSS 振り分けをして、利用者の多様な UA に対処する。

前者を選べば、晴れて第三段階の制作者となりますが、彼は、迷わず後者を選びます。何故か。理由は簡単です。利用者に媚びているわけではありません。「情報と装飾の 2 つを満遍なく利用者に閲覧させる」のが彼の望みだったからです。【固定と優先スタイルシートには CSS を指定せず、代替スタイルシートのみに指定する 】などということは、制作者にとって不幸なことでしかなく、「 CSS を切れや、ゴルァ。」なんて口が裂けても言えないのです、残念ながら。

第二段階から第三段階への壁は高いのです。

もっとも利用者の教育( CSS を切るだけでなく、お粗末な UA を捨てる事も含めて)は、CSS 記述時の省力化という面で有り難い提案だと思いますので、推進されれば嬉しい限りですけど。


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