カナかな団の躁鬱

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日記

604 リソースをサイトたらしめるもの

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2003年02月13日 18時51分

一般に、ほーむぺーじ(一部のものはサイトと呼ばれている、例:出会い系サイト)と呼ばれるものは、リソースそのものであったり、複数のリソースの集合体の事を指すようであります。この複数のリソースの集合体、言い換えると「リソース群」または「web サイト」は、何を以てしてサイト或いはリソース群たりえるのか、そのリソースはどのサイトに属するのかという問題を考えます。

現実社会において、往々にして、情報の類は各頁が綴じられた一冊の図書となっていたりします。各頁同士の関連性は、ノンブルや或いは物理的に綴じられていることにより、かなり強く結びついています。ある頁がどの図書に所属しているのか、他の頁との関連性がどうなっているのかは、物理的に明らかにされていると考えられます。そして、その図書が図書館の本棚に並べられた状態を考えます。この場合、特定の図書の特定の一頁を指示しようと思うと、人文科学の A-13 書架の左から 3 番目の本の 125 頁、というような表記もできます。

この図書の各頁がリソース、図書自体はサイト、図書館は www、図書の場所(書名やノンブル)は URIと考えることも出来そうです。

図書の場合の各頁は、背中の糊で強固に固められていますので、お互いの頁の関連性から逃れられません。逆に言うと、特定の頁は特定の図書に必ず内包されるわけで、各頁がどの図書に属しているか、その頁とその他の頁の関連性を、一々、頁毎に謳う必要はほとんどありません。もっとも、例外があって、糊で固められていないもの、バインダーで綴じられているようなものは、各頁がバラバラになる可能性を秘めており、そういう図書は各頁にその頁の所属を明らかにしておく必要がありそうです。

www 上のリソースは、一見、特定のサーバに纏めて置かれていることが多いので、あるリソースの所属は確定されているもののようにも思えます。が、実際には、どんなリソースをどんなサーバに置こうとも自由であり、それらをハイパーリンクが結びつけているだけとも言えるでしょう。いわば、バラバラのルーズリーフ状態とでも言うところでしょうか。また、それらを関連づけているように見えるハイパーリンクも、単なる参照先なのか、同じ所属のリソースなのか、区別をつけるには至りません。そこで、link 要素やリンクタイプの指定が必要になるわけですが、現状の UA では、この link 要素やリンクタイプを上手に利用できておらず、リンクタイプがリソースの所属を強く決定しているとは言い難い状況になっています(将来的にはなんとかなるでしょうし、リソースの関連性を表すものはこれしかないので、非常に重要なものですが)。つまり、あるサーバに置いてあるリソースの集合体は「リソース群」であり、体系的な「サイト」として、そのまま機能するものではないと私は考えるのです。

それでは、何がリソース群をサイトたらしめるのでしょうか。それは、インデックスであったり、目次であったり、トップページであったり、つまり、体系的に纏められたサイトマップではないかと、思うのです。では、サイトマップとは何でしょう。それは、あるキーワードについて、関連性のあるリソースへのハイパーリンクを集めたもの、所謂「リンク集」なのではないでしょうか。特定の「リンク集」に捕捉されている複数のリソースは、「リンク集」をサイトマップに持つ「サイト」の構成要素であると思うのです。

そういう意味では、【Google 】のあるキーワードでの検索結果は、そのキーワードのサイトマップであり、捕捉されたリソースたちは立派なサイトを構成していると考えられるのではないでしょうか(アンテナや個人的なリンク集も同様でしょう)。

いや、Google の検索結果を MacIE5.x のページホルダに追加したら、フレームを採用したほーむぺーじのように見えたので、そんな気がしただけですが。

まとめ。www 上に公開されたリソースは貴方のサイトだけではなく、皆のサイトに属している可能性がありますよ、ということで。まとまってないな。


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