カナかな団の躁鬱

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日記

676 WR250Fメモ 〜コンペティションモデル

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2003年07月30日 17時41分

YAMAHA WR250F は、コンペティションモデルです。日本語で言うと、競技専用車です。WR250F を使う競技とは、エンデューロ等と呼ばれるもので、一般公道を含むコース設定があったりするので、WR250F は、公道仕様なのです。<!-- というか、モトクロスより、使用範囲が変化に富むことが予想されるので、ずっと汎用性が高い仕様になっているだけで、厳密には公道仕様というわけではないですね。 -->基本的には、4 サイクルモトクロッサー YZ250F(クラス的には 2 サイクル 125cc クラス)がベースですが、ギヤレシオ等がワイドだったり、サスペンションがモディファイされていたりするのです。

扨、コンペティションモデルは一般のバイクと何処が違うのでしょう。もともと2 輪は、用途別に細かくカテゴライズされていて、走るシチュエーションを想定して特化されていることは以前に述べました。とは言っても、主に一般公道を走ることを念頭に置いて作られているバイク(市販バイクとでもしましょう)は、別の用途に使用したからといって、(一般 4 輪乗用車ほどユニバーサルではありませんが)多少不便になるだけで、使えないわけでもありません。が、コンペティションモデルは、その不便さが増大する方向にあるのだと思ってください。

言い換えると、妥協が減っているということです。市販バイクですと、オフロードモデルとは言っても、街乗りやツーリング、高速道路等も考慮しなければならず、また初心者に対する配慮や、耐久性も必要ですから、色々と妥協が増えます。ところがコンペティションモデルなら、用途以外の妥協をする必要がありません。想定されるシチュエーションが限定できるからです。

もっとも、コンペティションモデルとは言え、市販車には変わり有りませんから、販売価格との妥協は存在します。それでも、必要のないユーザビリティを切ることで、限られた予算の中で、上等のスペックを手に入れることが出来るわけです。ただ、切られたユーザビリティの分は、所有者に負担を強いることになります。例えば、セッティングやメンテナンスは、必須事項となってきます。乗るのは好きだが、整備するのは面倒、という方には不向きなわけです。

コンペティションモデルに乗るということは、バラしたり組み立てたり、そういうことも含めて楽しませてくれる、趣味としてのバイクの一方向性を指し示すものではないかと思ったりもするのですが、どうなんでしょうねぇ。


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