ローマ数字と数値参照

ローマ数字を数値参照で記述すると、UA が数字として解釈し、アラビア数字と同様に取り扱ってくれる可能性がありそうです。つまり、音声出力 UA で「ドラクエ III」を『どらくえ あいあいあい』と読み上げられたりせずに、『どらくえ さん(或いはスリー)』と読んでもらえる可能性があるということです。但し、現状では、数値参照によるローマ数字表記は、フォントに依存します。例えば、Mac において、このリソースは、Osaka フォントならまともに表示しますが、ヒラギノでは文字化けとなります。


数値参照とアルファベット表記

Ⅰ = 1( Ⅰ ) I

Ⅱ = 2 ( Ⅱ ) II

Ⅲ = 3 ( Ⅲ ) III

Ⅳ = 4 ( Ⅳ ) IV

Ⅴ = 5 ( Ⅴ ) V

Ⅵ = 6 ( Ⅵ ) VI

Ⅶ = 7 ( Ⅶ ) VII

Ⅷ = 8 ( Ⅷ ) VIII

Ⅸ = 9 ( Ⅸ ) IX

Ⅹ = 10 ( Ⅹ ) X

Ⅺ = 11 ( Ⅺ ) XI

Ⅻ = 12 ( Ⅻ ) XII

Ⅼ = 50 ( Ⅼ ) L

Ⅽ = 100 ( Ⅽ ) C

Ⅾ = 500 ( Ⅾ ) D

Ⅿ = 1000 ( Ⅿ ) M

ⅰ = 1 ( ⅰ ) i

ⅱ = 2 ( ⅱ ) ii

ⅲ = 3 ( ⅲ ) iii

ⅳ = 4 ( ⅳ ) iv

ⅴ = 5 ( ⅴ ) v

ⅵ = 6 ( ⅵ ) vi

ⅶ = 7 ( ⅶ ) vii

ⅷ = 8 ( ⅷ ) viii

ⅸ = 9 ( ⅸ ) ix

ⅹ = 10 ( ⅹ ) x

ⅺ = 11 ( ⅺ ) xi

ⅻ = 12 ( ⅻ ) xii

ⅼ = 50 ( ⅼ )l

ⅽ = 100 ( ⅽ ) c

ⅾ = 500 ( ⅾ ) d

ⅿ = 1000 ( ⅿ ) m


数値参照によるローマ数字表記とアラビア数字の表記対応例( )内はアルファベット表記

ⅩⅩⅡ = 22 ( XXII )

ⅩⅩⅠⅠ = 22( XXII )

ⅩⅫ = 22( XXII )

ⅯⅯⅢ = 2003( MMIII )

ⅯⅯⅠⅠⅠ = 2003( MMIII )

ⅯⅯⅯⅮⅭⅭⅭⅬⅩⅩⅩⅢ = 3883( MMMDCCCLXXXIII )

ⅯⅯⅯⅮⅭⅭⅭⅬⅩⅩⅩⅠⅠⅠ = 3883( MMMDCCCLXXXIII )

ⅯⅯⅯⅭⅯⅩⅭⅢ = 3993( MMMCMXCIII )

ⅯⅯⅯⅭⅯⅩⅭⅠⅠⅠ = 3993( MMMCMXCIII )

ⅯⅯⅯⅮⅭⅭⅭⅭⅬⅩⅩⅩⅩⅢ = 3993( MMMDCCCCLXXXXIII )

ⅯⅯⅯⅮⅭⅭⅭⅭⅬⅩⅩⅩⅩⅠⅠⅠ = 3993( MMMDCCCCLXXXXIII )

ⅯⅭⅮⅩⅬⅨ = 1449( MCDXLIX )

ⅯⅭⅮⅩⅬⅠⅩ = 1449( MCDXLIX )

ⅯⅭⅭⅭⅭⅩⅩⅩⅩⅨ = 1449( MCCCCXXXXIX )

ⅯⅭⅭⅭⅭⅩⅩⅩⅩⅠⅩ = 1449( MCCCCXXXXIX )


考察

ということで、数値参照によってローマ数字を記述すれば、数字として扱われる可能性が(あるかもしれない)わけですが、実際のところ「ローマ数字」という数字があるわけではなく、特定のアルファベット「I」「V」「X」「L」「C」「D」「M」を順番に並べることによって、数字を表現しているのが、ローマ数字、ローマ式記数法の正体です。よって、正直なところ、普通にアルファベットを羅列して記述すべきであるというのが、私の本心です。つまり「4」は「IV」であり、「Ⅳ (Ⅳ)」にする必要は無いと思います。読み上げ式 UA が数字として読み上げるから、という理由はあまり意味のあるものでは無いと思っています。ローマ数字で記述した「4」が「IV」つまり「アイブイ」と読まれてしまっても、いたしかたないことだと考えます。ローマ数字は既に過去の記数法であり、そのままでは計算することも出来ない数字であり、現代の事情に見合った記数法とは言い難く、装飾のための数字と割りきった使い方をすべきであり、そう取扱われるべきかと思っています。どうしても、数字として取扱って(読んで)ほしい場合には、アラビア数字で記述する(或いはルビを振る)のが、現在ではベストなのではないかと思います。


書いた人

初稿 2003-05-03T03:28:39+09:00 改稿 2003-05-07T19:58:36+09:00 改稿 2007-12-20T15:05:36+09:00カナかな団首領

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