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デザイナーの仕事のひとつに、クライアントの説得ってのもあるような気がします。なんでもかんでも、クライアントの意向に添って仕事するのは、デザイナーとして拙いのではないかと思うのであります。
例えば、よりよい効果をもたらすデザインであると知りながら、クライアントの意向により、稚拙な方のデザインを採用し、そのせいで本来の効果が得られないというようなことは、デザイナーとしての責務を果たしきれなかったと言えるのではないかと思うものであります。
それはデザイナーの信念的部分においてもそうであって、こういうことしちゃいけないな、と思いながらも仕事してしまうのも、よくないのではないかと思うのであります。
企業のwebサイトだから、世の概ねを占めるブラウザ数種類でのみ同じような見栄えを得るためだけに、テーブルレイアウトを採用してしまうのも、そういう信念的部分を曲げて仕事しているようなもので、あまりよろしいとは思えないのであります。
たとえ、見栄えが変化しても、情報を伝えるというHTML本来のやり方で構築すべきだと、クライアントを説得する必要があるのやもしれないと思うのであります。
(但し、これは、現状NN4.xやNC4.xが世の多くを占めていない少数派であり、切り捨てちゃってもさほど問題がないかもなあ、ということや、他のブラウザでどう見えているかなんて、閲覧者はそんなに気にしないんじゃないかという想像、ホントのところレイアウトデザインなんて閲覧者はあんまり気にしてなかったりして、という実感も含めて、クライアントを説得できるのじゃないかな、などという甘い憶測に基づき書いてます。)
が、しかしであります。
実際の営業上、「そこをなんとか」的営業というものはあるわけでして、クライアントが怒っちゃって仕事がない、なんて状況は避けなければならないわけでして、仕事して金儲けてなんぼの世界やんけ、と言われればそれまででも有りまして……はぁ。
でも、やっぱりクライアントの説得は大切です。
ほんでもって、説得するには営業技術が必要でございますが、そのへんは、また後で。