カナかな団の躁鬱

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日記

79 鳥人間コンテスト

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2001年08月05日 01時09分

日大の山田くん、スゴイです。

離陸直後、
「え?…まじ?…操縦桿はずれましたっ」

文字通り操縦不能になった彼の機体は迷走をつづけ、鳶がくるりと輪を描いた♪状態。しかし、彼の絶叫は無線が通じないのか、チームクルーに伝わりません。

「どうした、山田っ。右へ流されてるぞっ。左だ、ひだりだあっ!」

必死に山田機を誘導しようと連呼するクルー。

「いや、だから操縦桿とれちゃったんですってば。」
状況をなんとか伝えようとする山田くん。しかし、クルーの耳には入らない。なぜなら、無線で山田くんに呼びかけ続けているからだ。

山田くんは頑張った。もはや、機体の一部、駆動しつづけるエンジンと化していたのか。

そのうち、クルーも異常に気づく。しかし、
「山田っ、ラダーが動いてないぞっ。ラダーだ、ラダーを動かせっ!」
山田くんが上手く操縦できていないと思い込んでいるようだった。

「…だからぁっ、操縦桿ないんだってばぁぁぁぁっっっ!!」
それでも、やはり山田くんの絶叫はクルーには届かない。はなから、山田くんからの通信は無視だったのか…!?
「く、くそう。」
山田くんの口から悪態が飛びだした。非常事態の山田くんに、クルーは高度上げろだの右だの左だのと、勝手なことを言い続けているばかりだ。頼むから俺の話を聞いてくれえっ、山田くんはそう思ったに違いない。

悲しみと怒りの中で、山田くんは頑張った。俺は、人間ミサイルだ。

「ああっ、垂直尾翼も動いてない…。故障かもしれない…。」
ようやくクルーも状況を把握してきたようだったが、それは着水寸前のことだった。

ざぶん、ぶくぶくぶく……。

琵琶湖に墜落(着水)した山田くん、クルーに向かって、
「操縦桿とれちゃったんですよ…。」

コミュニケーションて、難しい。

一部脚色されてます。とくにオチてないです。


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