つまるところ、日記BBSの過去ログです。各記事の見出し部分のナンバーは記事個別表示のアンカーとなっています。
日大の山田くん、スゴイです。
離陸直後、
「え?…まじ?…操縦桿はずれましたっ」
文字通り操縦不能になった彼の機体は迷走をつづけ、鳶がくるりと輪を描いた♪状態。しかし、彼の絶叫は無線が通じないのか、チームクルーに伝わりません。
「どうした、山田っ。右へ流されてるぞっ。左だ、ひだりだあっ!」
必死に山田機を誘導しようと連呼するクルー。
「いや、だから操縦桿とれちゃったんですってば。」
状況をなんとか伝えようとする山田くん。しかし、クルーの耳には入らない。なぜなら、無線で山田くんに呼びかけ続けているからだ。
山田くんは頑張った。もはや、機体の一部、駆動しつづけるエンジンと化していたのか。
そのうち、クルーも異常に気づく。しかし、
「山田っ、ラダーが動いてないぞっ。ラダーだ、ラダーを動かせっ!」
山田くんが上手く操縦できていないと思い込んでいるようだった。
「…だからぁっ、操縦桿ないんだってばぁぁぁぁっっっ!!」
それでも、やはり山田くんの絶叫はクルーには届かない。はなから、山田くんからの通信は無視だったのか…!?
「く、くそう。」
山田くんの口から悪態が飛びだした。非常事態の山田くんに、クルーは高度上げろだの右だの左だのと、勝手なことを言い続けているばかりだ。頼むから俺の話を聞いてくれえっ、山田くんはそう思ったに違いない。
悲しみと怒りの中で、山田くんは頑張った。俺は、人間ミサイルだ。
「ああっ、垂直尾翼も動いてない…。故障かもしれない…。」
ようやくクルーも状況を把握してきたようだったが、それは着水寸前のことだった。
ざぶん、ぶくぶくぶく……。
琵琶湖に墜落(着水)した山田くん、クルーに向かって、
「操縦桿とれちゃったんですよ…。」
コミュニケーションて、難しい。
一部脚色されてます。とくにオチてないです。