カナかな団の躁鬱

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日記

695 座頭市と丹下左膳とだるまちゃん

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2003年10月04日 03時08分

『だるまちゃんとうさぎちゃん』著者:加古里子 / 発行:株式会社福音館書店 / ISBN4-8340-0450-3 を読んだのです。1972 年 12 月 1 日こどものとも発行、1977 年 4 月 1 日こどものとも傑作集 第 1 刷、2002 年 1 月 10 日第 44 刷となっていますから、ロングセラーなのかもしれません。丹下左膳と座頭市が登場してます。ゆきだるまの目玉に使ってた林檎が一つ無くなったのを丹下左膳、両方無くなったのを座頭市に喩えています。で、主役は本来なら手足の無い『だるま』ちゃん。現在では、書けないかもしれません。

で、やっぱり座頭市って言えば、勝新太郎です。格好よいのです。

「めくら」って三回言うと、斬られちゃったりするのです。でも、馬鹿にして、「どめくら、どめくら、どめくら」と三下が罵ってしまい、やっぱり斬られちゃうのです。はたまた、賭場でさんざん儲けて帰る夜道、暗いからと提灯を渡されるのですが、考えてみれば目が見えないので、提灯はそもそも必要ないのです。でも、ちゃんと受け取って律義にぶら下げて歩く姿が、なんともかわいいのです。実は、提灯は、後をつけるやくざの手下の目印なわけです。で、手下どもが襲いかかると、さっさと提灯を消してしまい、真っ暗やみにしてしまったり。とにかく夜中の斬り合いでは、まず、蝋燭や行灯を消しにかかります。
「ああっ、くそ、真っ暗で何も見えねえぞ。」
とやくざどもが騒ぐと、すかさず、
「目明きは、不自由だなー。」
となるのです。格好よいのです。地上波での放送は無理っぽいです。

あ、座頭市が目ェ開いた。北野たけし座頭市を見て、タップを習いに来た少年がいたり、丹下左膳を知らないお母さんもいるらしい昨今、如何お過ごしですか。


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