カナかな団の躁鬱

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日記

896 WR250F めも:足が届かない……

  • 投稿者 首領
  • 投稿日 2005年03月11日 04時00分

自慢じゃありませんが、私の乗る WR250F のシート高は、世界でも一、二を争う高さなのです。ほぼ 1 メートル。カタログ値はスーパーの値づけのように 998mm となってますが。'05 モデルでは、若干、とは言ってもミリ単位で、1cm に満たない数値分低くなったらしいです。<!-- ちなみに、黄色い三角木馬などと呼ばれるスズキの DR-Z400S でも 895mm。-->

まー、国内向けトレールモデルが存在しないという、嘆きのヤマヲタにとって、当然、WR250F が購入対象になるわけですが、このシート高が障壁の一つとなります。

貴方が標準的な身長・体重、そうですね、170cm / 60kg に届くかどうかという辺りとしましょう。

バイク屋に、WR250F がポンと飾られてます。「おお、これが WR か」と感動しながら眺めることになりますが、「では、跨がってみようかな」となった途端、WR250F は貴方を拒絶します。跨がれそうもない気がしてくるのです。でも、そこはエイヤッと跨がることにします。すると今度は、支えられないような気がしてきます。シートから腰をずらして、ようやく片足の爪先が地面に届くかどうかという有り様になるからです。

直立しているバイクを支えるのは、比較的楽ですが、斜めに傾いたバイクを支えるのは大変です。そこで、なるべくバイクを直立させんがため、貴方は爪先ツンツン立ちすることになるのです。たぶん、素人は走り出す前に転倒することでしょう。

が、尤も、それも新車の内だけで、時間が経てばサスペンションの当たりも出てくるし、適正なサグを出せば、足着き性も良くなってきます。まー、そんなに心配するほどの障壁では無いのかもしれません。

しかし、色んなシーンでシート高の高さを痛感することにはなるでしょう。或る意味、両足がべったり着くなんていうマシンは、マシンの能力云々に関係なく、恐ろしく高い走破性を持つことになるわけで、逆に片足がやっとという状況では、マシンの能力以下の走破性しか発揮できないなんてコトも有るからです。

ただ、ラッキーなことに、山の中を走る場合、足を着かなくてはならない状況に陥った時には、なぜか足が着きやすくなってることが多いのです。片側が山の斜面だったり、ちょうど好い位置に大岩や木の根があったり、上手い具合に溝が掘れていて車体の位置が低くなっていたり。逆に言うと、足を着く場所が無さそうなセクションに挑む時には、クリーン以外に安全に走り切る道は無く、途中で失敗すれば、マシンを放り投げるしかないということなんですけれど。

で、そんなある日、ちょいと長身の友人が貴方の WR に跨がるわけですよ。すると両足がベタッと地面に着いているじゃありませんか。「うああ。ちくしょー、羨ましいぞ、そのガタイが」などと嫉妬しつつ、牛乳を慌てて飲んでみたところで、もう身長は伸びませんよね、やっぱり。


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