アバウト★ワークス

アバウトにハイスロットルをつけよう「アバウト★ワークス」その3

1999/12/4
スロットルインナー
スロットルインナー

さて、SV400のスロットルですが、スポーツバイクにしては、開度が大きい。途中で握り直さないと、全開まで持っていけないので、ちろっと不便です。そこで今回のアバウト・ワークスでは、ハイスロットルへの交換ということになりました。スロットルの開度をキメルのは、左図のような、スロットルインナーです。上の2つの穴にワイヤーが入って引っ張るワケですが、インナーの径が大きければ、開度が小さくなるということですね。

1図
スズキ純正品断面

件のパーツカタログによると、アクティブ(ACTIVE)のハイスロットルキットが安い。ワイヤーとスロットル本体、グリップがついて、\11,000であります。ワイヤーの長さは950mmか1050mmのいずれかしかないのが、タマにキズですが、ま、長いのは切ればいいので、おっけ〜ですね。ちなみに、SV400Sの場合、純正で650mm(アバウト)です。
アクティブテフロンインナーハイスロットルKIT(ワイドタイプ)というのを今回購入いたしました。この他にアルミ製のインナーと開度の小さいスタンダードタイプというのがあるようです。
注)ちなみにこの絵は時計回りで開く方向っす。

2図
アクティブハイスロットル

さて、取付です。SVのスロットルワイヤー交換には、ラジエターのリザーブタンクが邪魔して手が入らないので、キャブを外す必要があります。めんどくさいので、ものは試しっちゅうコトで、インナーだけを交換してみると、なんと、純正品とハイスロットルの外径が同じなので、そのままスイッチアッシの中に収まるではありませんか。ただし、そのままだと、引き側スロットルケーブル終端のA部(ここはストッパになっている)と、戻し側ケーブルの終端B部に衝突して、動かないので、C部とD部(グレー部分)を削る必要があります。こうすると、Fの位置がストッパとなり、全閉から全開位置まで、回転することができます。A部は常にインナーの回転面に接触するので、C部の削り後の表面はできるだけ綺麗にしましょう。これで、実用上は問題ないのですが、このインナー、純正品のように回転面が全円ではなく、ご覧のように下側が直線になっています。そのためA部ストッパが内側に傾くと、全開状態から閉じる際、E部のコーナーがひっかかり、戻らない可能性があります。

そこで、できるだけE部のRをおだやかに加工するとともに(あまり削るとハイスロットルの意味がなくなります)、A部が内側に傾かないよう、スロットルワイヤー、引き側と戻し側をタイラップでしぼっておきました。さらに潤滑剤を充填してやれば、完成です。
一番外側の径は純正品と変わりはありませんが、ワイヤー回転面で約1〜2mm大きくなっていますので、試乗した感じでは、かなりいいフィーリングです。通常速度域では、ほとんど手の動きがないほど、小さい開度で気持ち良く加速します。全開位置までは、ちょっと角度があるような気もしますが、ノーマルほどではありません。負圧キャブなので、ギクシャクした感じもありませんので、コントロールは楽です。付属品でついているスーパーバイクのグリップは少々太めで最初は違和感がありましたが、慣れればかえって太い方がいいような気もします。
スロットル本体はノーマルのものを使用してますので、スイッチ関係がそのまま手つかずで済むのは、よかったです。いちおう自作スイッチを検討してましたが、必要なしでした。OWタイプのスイッチとか高いですしねぇ。最初からスロットルとスイッチ別体になってれば、いいんですけど。
というわけで、今回のアバウト・ワークス、またもや、部品が余ってしまいました。使用したのは、インナーのみ。ケーブルやら、本体はまるまる残ってしまいました。アクティブではリペアパーツとして、インナーのみの販売もしている(しかも安い)ので、インナーだけ買ったほうがよかったな・・・。
(ところでケーブル及びスロットル本体をまじめに交換した場合、純正のスイッチアッシはつかないので、何か手段を考慮しなければいけません)

なお今回テフロンだったので、使用した工具はカッターです。アルミが同一寸法かどうかわかりませんが、アルミのほうが加工しやすいかなぁ。

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