NANAO OFF-Meeting '98 Summer


準備は完了した! 全行程500kmあまり。果たして無事たどり着くのか?
しょこでいはOFF会に参加できるのか?日本海は見られるのか?
いざ爆走ツーリングに出発だっ!


1998/8/8

ついに、その日が来てしまいました。いよいよ、七尾キヤノンボールスタートの時間です。しかし、多少なりとも睡眠をとっておいたほうが、と思って寝たのが大間違い。はっと気がついたら、4時をすぎてました。1時間遅れの5時スタートとあいなりました。R50は順調に流れ、霧雨の状態でしたが、カッパを着るほどではなくて、スタートの遅れを取り返し、おつりが来ると思われるハイペースです。桐生にて、朝食をかねて休憩。ここで、ますた〜に電話して、東京は秋葉原から能登に向かっているはずのカニカニ団の様子を確認。なにやらトラブっているもよう。「ふふふ、先にゴールしてやるぜ」と、とんでもないことを考えながら、ふたたび、R50を走る。高崎から、R18に入り、給油。4.2L、航続距離は、約150〜200kmの計算になりそう。R18碓氷峠を前に、セブンイレブンにて休憩。トイレタイム。世の中あちこちにコンビニができたおかげで、とっても楽ですね。まあまあ、順調に1時間遅れのペースのまま、ここまで来ています。休憩時間を省けば、計画予定に追いつきそうなのですが、早くも疲労感を覚え、せいぜい50kmも走らずに休憩したくなる始末です。天候も回復し、青空が出てきて、気温も上がってきました。水分の補給のために缶コーヒーを買い、デイパックにいれて、いざ碓氷峠へ。


桐生のセブンイレブンの駐車場にて

ありがたやのセブンイレブン

それほど交通量もなく、気持ち良く爆音をまきちらしながら、碓氷峠を駆け上がります。アベレージスピードをかなり高くキープして、遅れを取り戻す作戦にします。でも、前を走る乗用車を追い越してまで走る元気は、もうありません・・・(ただし、あまりウルサイのか、前を走る車のほうで勝手に道をゆずってくれる)。軽井沢でお茶でも飲もうかと思いましたが、予定時間に遅れそうなので、とりあえずパスし、小諸へと急ぐことにしました。このあたりから道路が混みだし、巡航速度を維持するのが難しくなってきました。小諸から上田に入るころには渋滞となってしまい、先が思いやられます。バイクなら渋滞でもすりぬけられるとお考えでしょうが、すりぬけは意外に気を使うので神経がまいってしまいます。ますます、休憩が増えそう・・・。


碓氷峠にて

軽井沢をぬけたところ

上田から松本へのR143は、上田市内が大渋滞。なんだかな〜。だいたい長野の人は、速度が遅いぞ。前が空いてるんだから、ぴゅーっと行ってくれい。たのむよ〜。上田市内をぬけると、急に車の数が減り、単独走行になってしまいました。適当にワインディングな道で、セミの声をバックに、松本へひた走ります。後から来る車がないのは、まあいいとしても、すれちがう車もないっていうのは、少々不安になってきます。途中休んでいるバイクを発見。ああ、走ってる人もいるんだあ。なんか安心して、チョ〜シこんでアクセル開けていたら、突然信号アリのトンネルがあらわれて、しかも、信号が赤。前後タイヤ、フルロックで、ブラックマークを残しながら停止。ついでに、松本からR158への道がわからないので、事前に地図で確認。ところで、準備中は地図のコピーを持っていこうと思ってましたが、面倒なので結局マップルそのものを持ってきてたりします・・・(重い)。松本市内に入り、さっき確認したルートなどすっかり忘れ、道なりに走ってたら駅前に出て、なんとかR158へ。ここで給油。R158は流れているものの、速度が遅い。40km/hで走ってたんじゃ、平均速度はそれ以下になっちゃうじゃんか〜。お〜い、なんとかしてくれ〜。安曇村へ入る手前で、Maroさんに電話。カニカニ団はまだ到着してないらしい。


R143にとっかかる

山の天気は変わりやすい・・・・

安曇村から上高地への道は、混雑していて、道幅がせまいので追い越しもできない状態。疲れはピークに達していて、目を開いたまま眠ってしまいそうになります。しかも、トンネルが多く、またトンネルの中は照明が暗くて、サングラスをしたままだと、何が何だかわからず恐い思いをしながら走り続けます。この辺で、今回の計画は失敗だったと気づき始めますが、時すでに遅し。ひざが笑い、尻の痛みを押さえつけながら、淡々と前の車の後を追いかけます。眠いので歌でも唄ってやれ〜と、大声で歌うのですが、いんちきな歌しか出てこないっ。ますます眠くなる〜っ。ああっ、もうだめだ、限界だっ。ダムの横に駐車場があったので、すべりこむ。そのまま地面に座り込み、しばし風にふかれました。気分が悪い。ああ、トンネルの中の排気ガスのせいだな。うう〜っ。タイムテーブルからは、1時間半以上遅れてます。しかし、気分が良くなるまで目をつぶり休むことにしました。


東京電力だあ〜っ

ダムである

休んだおかげで多少復活したので、平湯温泉めざして再起動。上高地入口を過ぎたところで、ぼ〜っとしてたら、中部縦貫自動車道に勝手に入ってしまいました。トンネルだ〜っ。しかし、ここは照明も明るく道幅も広いので、トンネル内に爆音をとどろかせながら突っ走ります。おおっ、少し涼しいな。出口で\600ふんだくられ、平湯温泉に着きました。下り坂の途中、事故車を横目で見ながら、R471を走る。ただ今の気温ってな表示板があり、21℃となっている。涼しいわけですね。とりあえず半分以上の行程は処理したわけですが、まだまだ先は長いっす。車の数もだいぶ減ってしまって、寂しいかぎりです。なんとか神岡までたどりつき、R41に入りました。この辺は道路の舗装があんまり良くありません。冬場の雪のせいなんでしょうが、ギャップがあったり、水がのってたりで気が抜けません。標識に富山の文字が出てくるようになって、俄然ペースアップ。雨の心配もあるし、暗くなる前に七尾に着きたいという思いで、アクセルを開ける。富山市内に入るころから渋滞になって、富山駅前から県道44号線は大渋滞。路面電車が走っているわきを、たらたらと流れ、高岡に入る。高岡から氷見への道を見失い、適当に走ってたらR8に出て、そこからR160へ。おお、もう少しだ。


R471神岡まで、まだまだ・・・

R41にて

R160 もう真っ暗・・・

R160で氷見へ入るころに、雨が降りだし、キトキト寿司をすぎ、トンネルをくぐったあたりでやみそうにもないので、カッパを装着。ここで、Maro氏に電話。カニカニ団も到着したらしく、残るは僕だけらしい・・・・。雨の中、七尾へ向けて最後のひとふんばりです。R160は2車線の広い道で、こりゃ調子いいやと思っていたら、急に1車線の道になってしまい、ふと右手を見たら日本海。おおお、やった〜、日本海だ〜、イカイカ〜。海岸線を走ってりゃ七尾なんだろと思っていたら、海岸線を左に折れ、山の中へ入っていくじゃありませんか。しかも、街灯もなく真っ暗。濡れた路面、雨、真っ暗、いやがうえにもペースが落ちます。七尾駅前で皆と待ちあわせということで、駅のロータリーに到着。午後7時30分。その場に座り込み、カニカニ団を待ちました。470km、14時間半の長旅はとりあえず、ここに終了したのでした。



ようやく七尾駅到着(撮影 半漁仁氏)

七尾では猫に歓迎されました

その夜OFF会は大盛り上がり大会となりました。詳しくはコラさんにでも聞いてみてください・・・・。
この時、僕はうかつにも「俺ら東京さ行くだ」を歌ってしまったのですが、まさか本当に電話もねぇ、テレビもねぇ、俺らの家には電気がねぇ〜っ、っていうところに宿泊することになろうとは・・・・・。


半漁仁氏とMaro氏 おいしかったっす


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