NANAO OFF-Meeting '98 Summer


高速には乗った。しかし、もはやあたりは闇だ。
気温は下がっていく! 燃料は続くのか!
無事帰宅できるのか?
爆走ツーリング記録復路闇夜編だっ!


1998/8/9PM〜8/10AM

R8を走行していたとき表示されていた気温は21℃。しかし、この北陸道、少し涼しい気がします。SAの中をうろついていると、地図を発見。見るとま〜っすぐ北陸道を走ると関越道にアクセスしてるじゃありませんか。まてよ、上越で降りて、R18を延々走ってる間にGSがなかったら、まずいしな・・・。田舎だから、24時間営業のGSがないかもしれん。もう20:00を回ってるし、店仕舞い始めてるかもしれないしな。ず〜っと高速なら絶対SAごとにGSがあるはずだし・・・。よし、ここは関越道経由で帰ろうっ。これは、大きな間違いだったんですけれども、BESTな選択だっ、と勘違いして、有磯海SAを出発しました。しばらくは2車線で、3桁までは上がらない巡航速度で快調に走りました。気温表示は19℃。少し寒いかな〜。突然1車線になったかと思うと、トンネルです。トンネルの中は暖かく、ほっと一息。しかし、1車線だと、後からトラックに追いつかれ、あおられます。くそ〜っ、未舗装路なら逆の立場なんだけどな〜。とはいっても、道幅がせまいのでトラックをブロックしたまま、ただ走り続けます。新潟に入ると表示温度は、18℃。おおお、下がってるじゃね〜か。疲れるとかそういう問題じゃなく、寒い。体温の低下との闘いになってしまってます。寒さのため体中に力をこめるので、次第に疲労し足がケイレンをおこしてしまいます。


すでに真っ暗・・・・

北陸道を疾走するTT-R(イメージ映像)

巡航速度も寒さのため、次第に落ちてきました。90km/hを維持するのが難しくなり、80km/h台になってしまいます。デイパックがやたら重く感じられ、PAごとに休憩が必要です。暑さ対策を考えて夏用のジャンパーを着ているので、風通しがとっても良すぎ。こりゃいかん。PAで袖口にビニール袋をまきつけ防寒対策としますが、ほとんど効き目がありません。首にはタオルを巻き、Tシャツを3枚重ね、まだ寒いので、腹にバスタオルを巻きました。それでも効果はなく、40分走って、30分は休むの繰り返しです。トンネルが連続してるうちは、中が温かいので良かったのですが、米山ICを過ぎて何にもなくなると、極北探検隊状態。も〜ろ〜としながら長岡JCTで関越道にトラバース。そうだ、ラーメン食べてパワーをつけよう。しかし、ラーメンパワーも長続きせず、いよいよ谷川岳を前にして、カッパを着ることに。でも、カッパっていうのは、雨を遮るもので、防寒効果はゼロなんですよね〜。気休めにはなるな、と思いながら関越トンネルをめざしました。あれ?道路が上り坂だ。標高がどんどん上がっていくぞ。寒いな〜。あ、表示温度が14℃だ。ひえ〜死む〜。湯沢の町のバブリーな建物を見ながら、風呂にはいりたい一心でアクセルを開けます。関越トンネルは温かくて、しばし中で休んでしまいました。トンネルを出ると再び低温と横風の攻撃です。ただただ苦痛をこらえ、燃料補給のタイミングを計りながら走り続けていると、さっき自動販売機で流れていたイッツァ・スモール・ワールドが頭の中でエンドレスになっています。♪せかいっじゅうっ、どこだっあって♪せ〜かいは〜せ〜まい〜♪せ〜かい〜はひ〜とつ〜♪


PAのトイレにて うまく写らんかった・・・

関越道を激走する(イメージ映像)

ず〜っと下り坂が続き次第に標高が下がると気温が18℃表示になってました。赤城ICを過ぎ、前橋ICです。料金は\5,800-なり。得なのか、損だったのか・・・・。一般国道R18から見覚えのあるR50へ。すでに夜は明け、すっかり明るくなりだしました。しかし、この混みようはなんなんだ。まだ朝6:00くらいなのに、トラックやら乗用車やら多すぎるぞ。もう通勤時間なのかいっ。トラックと100km/hの猛レースをしながら小山をぬけ、下館、笠間へ至る。ペースは充分早いぞ。このぶんなら8:00前に到着しそうだ。岩瀬、稲田、笠間辺りから通勤渋滞となっていて、わきをすりぬけながら、先を急ぐ。笠間から県道61号笠間常陸太田線に入れば、もう勝手知ったる他人の家。ラストスパートを決めて、無事自宅へ到着。
8/10午前7時30分 全走行距離1204.3km 総給油量38L 延べ走行時間30時間 足掛け3日間に渡った七尾キヤノンボールは終わった。


無事到着、お疲れ様のTT-R

それが今年の夏の出来事だった・・・。


Special Thanks
Mr.Maro
Mr.Saka
Mr.Master
Mr.Tatsuyuki@Koukokuya
Mr.Hangyojin
Mr.IroIroTsukatteru
&
Mr.Iott Colation


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1998/8/12 By Shokodei